認知症ってどんな病気?/どんなことができなくなるの?/予防法はあるか

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誰もが一度は聞いたことがあるであろう「認知症」という病気。

老化などが原因で引き起こされ、物忘れがひどくなったり、元の性格が穏やかであっても、非常に気性が荒くなるなどの性格の変化があったり… などのイメージが強いですが、すべてにおいてそうというわけではありません。

私は専門家ではありませんので、確定的なことはいえませんが、在宅で義母の介護などをした経験はありますので、その時の話なども交えつつ私の考えなどを書いていきます。

誰もがなる可能性のある「認知症」について、今回は考えていきますね。

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「認知症」には種類がある

一口に「認知症」といっても、症状や脳の異常箇所によって病名が異なります。検索をかけるともっと詳しく書かれているところはたくさんありますが、重要な部分になるので最初に病名と説明を書いていきます。

アルツハイマー型認知症

主に記憶を司る海馬(かいば)を中心に頭頂葉(とうちょうよう)をふくむ後方領域に異常が発生する
大脳辺縁系(脳の奥の方)と呼ばれている部分の一部にあたる
アルツハイマーでの異常は脳の萎縮である

一般的に「認知症」と聞いて思いつく症状にあてはまる、記憶障害や見当識障害(日付・時間・場所の認識の障害)、判断力の低下などの症状がおこる「認知症」です。

前頭側頭型認知症

人格を司る前頭葉(ぜんとうよう)・言語を司る側頭葉(そくとうよう)に異常が発生する
前頭側頭型での異常も脳の萎縮である
言葉の理解ができなくなったり、人格が変化してしまう

前頭側頭型認知症は、言語能力や感情などの人格を司っている部分の脳に萎縮が発生するため、怒りっぽくなったり、言葉がわからなくなってしまったりといった症状がみられます。この症状も一般的に「認知症」と聞いて思いつく症状にあてはまります。65歳未満で発症することの多い「認知症」とのこと。

レビー小体型認知症

異常が起こりやすい箇所は広範囲に及んでおり、記憶を司る海馬から視覚を司る後頭葉(こうとうよう)までとされている
発症すると動作が遅くなり、転倒などのリスクが高まる「パーキンソン症状」が徐々に進行する
レビー小体というたんぱくが脳に蓄積した結果発症する

視覚を司る後頭葉に異常が発生するため、初期症状に幻視(げんし)や睡眠障害をうったえることが多いとされます。パーキンソン症状があらわれてくるため、徐々に動作が困難になっていくため、転倒しやすく骨折などのリスクも高くなります。

脳血管性認知症

脳梗塞や脳出血などの病気によって脳内の血管に異常が発生する
脳全体の血管のどこでも可能性がある
脳梗塞が原因になることが多く、脳血管障害の範囲や大きさがこの認知症の程度に関係する

脳血管性認知症は、脳の血管異常が原因としておこる「認知症」の総称であり、脳梗塞が原因になることが多いため、高齢者に限ったものではありません。

認知症」の中では唯一原因となっている病気を治療することによって、予防や治療が可能になります

割合で考えてみると、アルツハイマー型認知症が全体の6割ほど。

脳血管性認知症が2割ほど。

レビー小体型認知症・前頭側頭型認知症があわせて残りの2割ほどとなっています。

現在もっとも多い「認知症」はアルツハイマー型認知症であるため、「認知症」ときくとまずアルツハイマー型が浮かぶ場合が多いのでしょう。

他にも発症率は低いものの、「アルコール性認知症」や「正常圧水頭症」といったものもあるようです。

この2つについては治療によって改善が期待できることもあり、アルコール性認知症の場合には「脳梗塞」の発症を抑えることによって「脳血管性認知症」のリスクを低下させ、アルコールが原因であるビタミンB1の欠乏などの栄養障害を治療していくことによって改善が期待できます。

正常圧水頭症については、脳せき髄液が脳室にたまってしまい、脳が圧迫されることによって「認知症」のような症状がでてくる場合があり、手術による治療で改善が期待できるとのことです。

先に種類をあげていきましたので、次に主だった4つの「認知症」それぞれについて「何ができなくなるか」考えていきます。

それぞれの「認知症」で困難になること

アルツハイマー型認知症になってしまうことによって、困難になるのは記憶障害の部分が大きいでしょう。

見当識障害にいたっては、家を出たものの帰り道が分からないといった「徘徊からの行方不明」へと繋がってしまうこともある危険なものです。

時間の感覚についてもなくなってくることになるため、夜中に家族全員を起こして騒いでいたにも関わらず、朝になるとぐっすり眠り始めるといった風な介護者にとってはとてもツライ行動をとってしまうことになります。

前頭側頭型認知症は別名「ピック病」とも呼ばれています。一番特徴的なのは、人格が変わってしまったかのように振る舞うようになってしまう部分でしょう。

人格の部分に障害が発生してしまうことによって、反社会的な行動をとってしまうことにも繋がってしまう場合があります。

前頭側頭型認知症では、記憶障害などの症状はそれほど目立つことはないようですが、65歳未満での発症が多いため、まだまだ比較的体力のある段階で人格などに変化が起こってしまうことは、家族などにとっては非常に怖いことです。

レビー小体型認知症は「レビー小体」というたんぱくが蓄積し、神経細胞が破壊されていくことによって、神経をうまく伝えていくことが困難になっていきます。

それによって「そこにいるはずのないもの」が本当にそこにいるかのようなリアルな幻視を見ることが多い。

身体への症状としては、「パーキンソン症状」が出てくるため、通常の生活だけではなく歩行なども困難になります。

身体の自由がきかなくなっていくために、転倒のリスクが非常に高く、骨折などから寝たきりになってしまう可能性が高くなってしまいます。

脳血管性認知症は「脳梗塞」や「脳出血」などが原因となり、血管がつまったり出血を起こすことによって脳の細胞に酸素がうまく供給されなくなった結果、神経細胞が壊死を起こすことで発症してしまいます。

「認知症」の症状はまだらであり、特定の特徴がある症状は決まっておらず個人差が大きくなります。

在宅で家族と一緒に過ごしている場合、症状が進むにしたがってどの「認知症」であっても「困難」は確実に増えていくことになることがわかります。

それぞれに特徴はあるものの、パッと見た感じでは専門家でもない限り、なかなかどの認知症なのかわかりません

気を付けたい部分はどの認知症にもいえることですが、自分自身が「認知症」であることに「自覚」がある・自分でもおかしいと「恐怖」などを感じてしまっている場合に、その現状を受け入れることが難しく、「認知症」に加えて「うつ病」の症状が出てしまうことです。

同時に「うつ病」を「認知症初期」などの段階で発症してしまった場合、「認知症」の症状が著しくはやく進んでしまう可能性が出てきます

家族や友人など、本人の近くにいる人が「ボケた?」「しっかりしろ!」などときつい言葉を浴びせてしまえばしまうほど、「うつ」が進んでしまい、結果として本当に「認知症」になってしまうことも考えられます。

何か自覚症状があると気が付いた時、物忘れが増えたことに気が付いた時など、一番ショックをうけているのはほかならぬ本人です。

特に「前頭側頭型認知症」は比較的若い年齢で発症することが多いので、

初期の段階では「何とも言い難いほどの恐怖」「自分が自分ではなくなっていく恐怖」から過敏になり、怒りっぽくなってしまったりすることもあるようです。

現在では「認知症」に対する理解も少し出てきている世の中ですので、何か「気になる」ことがあった場合には、一度診断をうける(家族である場合にはうけさせてみる)ことをおすすめします。

ではどんなことが起こったら(起こり始めたら)受診や専門機関への相談を考えるべきなのか。いくつかあげてみます。

どんなことが起こったら?「認知症」のサイン

同じことを何度も聞く(言う)
新しいことが覚えられない
我慢ができなくなったり、怒りっぽくなる
置き忘れやしまい忘れが増え、物探しをよくしている
テレビなどの番組の内容が理解できなくなる
毎日やっていたこと、例えば料理などの手順がわからなくなる。など
毎日散歩していたような見慣れた道でも迷う

ほかにもチェック項目などを調べてみると、たくさんの項目が出てきますが、私個人の今まで出会った「認知症」の方から感じたことで考えると、上記の行動などに特徴が集約されているように思います。

映画やドラマ・漫画などで「在宅介護」の話などをみると、ときどき大げさなほどに排泄物を突然ぬったくるような場面がありますが、急に一夜にしてそんなに変貌してしまうようなことはないと思います

食事や排泄などの人として「生きる」ための基本的な動作を忘れていくのは、結構症状としては進行している状態が多いです。

レビー小体の場合には、パーキンソン症状などが先に進行してしまった場合に、早期に寝たきりになってしまい、その結果排泄困難などになってしまう場合が考えられます。

しかしながら「絶対にこれ!」というパターンは決まっていないと思われますので、「本人」や「本人と長い時間を過ごしている人」などが「違和感」を感じた場合には、専門の医療機関などに相談だけでもしてみるとよいでしょう。

治療をおこなう場合でも、早期発見できればできるほどに治療の効果は上がります。

悩んでいる間に… 悩んでいるからこそ、より症状が進行してしまう可能性もありますので、「気になる」と思ったらためらわずに受診がおすすめです。

まとめ。義母さんのこと

現在の旦那様のところに嫁いできた際、すでに要介護3の認定をうけておられる義母さんがおられました。

レビー小体型認知症であったため、とにかく夜中の幻視などが多く

何度も何度も「布団の中に子供が入ってきた」「天井に虫がどっさりいる」「蟻がいっぱい布団に入ってきて全身を噛んでいる」といっていたことを思い出します。

詳しくはプライベートな話なので伏せますが、なんだかとても不思議なもので、昨年お亡くなりになったのですが、最期の頃は非常に穏やかでどことなく「記憶」も割とはっきりしているように感じられたんですよ。

レビー小体であったため、記憶障害が起こりにくかった?とも考えられますが、

私のことは「息子の嫁」というよりは「訪問介護のヘルパーさん」辺りだと思っていたっぽいことが多かったですが、

孫(結婚後に生まれた下の子と私の連れ子の上の子との2人)については新しい出来事にも関わらず、結構細かいことまで覚えてくれていました。

晩年はパーキンソン症状からくる嚥下困難から非常に誤嚥性肺炎になりやすくなってしまい(自分自身の痰がうまく出せずに誤嚥を繰り返してしまう状態)、

入退院も増えてしまいましたが幸いにしてとても良い(居室は完全個室で自宅の自室のように飾り付けてもOKでした)家からも近い特養に入所することができました。

私との関係が悪くて入所したわけではなかったので(痰の吸引が何度も必要であり、衛生的にも家庭で行うには免疫も弱っていたことから困難だったことが一番の理由です)、追い出されたと寂しい思いをさせては非常に申し訳ないと思い、

ほぼ毎日子供と一緒に会いに行っておりました。

最期になってしまった日にも、昼間には割と調子が良さそうな様子で、にこやかに下の子(当時2歳)と「ばーば!」「はぁい」「げんき?!」「ぼちぼち」のループの会話をしてくれていました。

今でもとても印象に残っています。

「胃ろうなどの延命は一切したくない」との本人の意思を尊重するため、もういよいよ「看取り(ターミナルケア)」に入るとなったときには結構色々な書類を提出したように記憶しています。

その時になって「何もしないで!」と急に家族がいうことはできないそうで、施設などに入所していて施設対応が困難な急変が起こった場合、

「看取り」に入っていない限りは救急車を呼んで搬送・治療をおこなって延命することになります。

その部分については、家族と本人の意識がはっきりしているときの話し合いでしっかりと決めておくことが必要だと、今でも思います。

うちの場合は、旦那・旦那のお兄さん・義母本人・私の4人で私と旦那が結婚した際に意思などの確認をして、

ある程度「いよいよ」という診断が下った場合には、「看取り」へ移行してほしいとの希望をきいておりましたので、そうさせていただきました。

甘いものが好物で、食べることが好きであった義母さんは、最期まで口からごはんは食べたいと言ってましたが、ペースト食にはなってしまいましたが、亡くなった日の夕食まで口から食べることができたとのこと。

昼間割合調子が良さそうであったため、夜になって急変の電話を受けたときにはとても驚きました。

施設が近いのですぐに駆け付けましたが、亡くなった直後でしたが苦しんだ様子もなく、本当にいつもの眠っている状態のままに見えたことを思い出します。

そのときに、「看取り」の申請をおこなっておいたことを「良かった」と私は思いました。

あくまでも私の感覚です。なんの機械に繋がれることもなく、一切の延命をおこなうことなく、静かな最期でした。

それほど長い年月一緒に過ごしたわけではありませんでしたが、在宅でも丸2年近く一緒に過ごさせていただきました。

偉そうなことは言えません。実際本気で腹が立ったことも何度もありました。

でも何となく一周忌も終えて、改めて思うんです。やっぱり「看取り」で良かったな。と。

生かすために食べたくないものを無理に食べさせられたり、必要なカロリーを摂取するために胃ろうをおこなったり点滴をしたり、現在では延命の方法はいくらでもあります。

本人が望めばできる限り行ってあげるとよいと思います。

でも本人が望まない場合は、家族が押し付けることではないと思うんです。

うちの義母さんの場合は夫(旦那の父親)を10数年前に病気で亡くした時、たくさんの機械に繋がれて最期延命されているのを見て恐怖を感じたそうで、「絶対に嫌だ。」とまだある程度元気な段階で常に言っておられました。

これから更に高齢者が増え、難しい問題になってくる部分であると思いますが、あくまでも私の経験から、「何よりも大切なのはコミュニケーション」です。

近い人であればあるほど、いずれ自分と関わり合いをどうしても持っていくことになります。

ある程度「本音」を言い合うことができる「変化」にも気づくことができ、「指摘」しても嫌味ではない関係… が最も理想的であると考えます。

なかなか難しいですけどね。

脱線&長くなりましたが、今回はこの辺で。

介護の問題などについては、今後もちょくちょく触れていこうと思います。
何かコメントなどございましたら、お気軽にコメント下さい!

では。

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